Gyazo GIF Winの話
夏の間、開発に関わってきたサービスが一昨日リリースされた。Gyazo GIFというスクリーンショットを動画で共有できるというサービス。画面の一部を映像として切り取ったGIFアニメを簡単に作ることができる。
https://gyazo.com/ja
Gyazo GIFは後輩のuiureo個人で開発していたGifzoというサービスの後継にあたる。Gifzoは2週間で開発され、売却され、Gyazo GIFとして生まれ変わった。僕自身の記憶のために少しだけGifzoの話を書いておきたい。
Gifzo
Gifzoは前述の通りuiureoくんが個人で開発したサービスだ。サービスがある程度形になったとき彼はサークル内チャットでその動作確認を兼ねたお披露目をした。
一方、僕は語学一単位だけ落として暇な留年期間を送っていた。彼はクライアントをMac版しか開発しておらず、そのサービスの新規性と彼の神性に当てられた僕は半ば勝手な形でWindows版クライアント(GifzoWin)を一晩ちょいで作った。
Gifzoが公開されると予想以上の反応が得られ、そのおかげでGyazoの運営会社から声がかかり譲渡することになった。ホンマ金魚のフンをしてたら棚から牡丹餅だったし、uiureoは神。GifzoWinの方も引き続きGyazoに動画機能を統合する開発に関わるという形になった。
Gyazo GIF
Gyazo GIFの開発を始めたのは7月のことだった。Gyazoの運営会社であるNota Inc.は小さなスタートアップで、譲渡したと言ってもほとんど独力で開発する必要があった。Gifzoのときと同様、uiureoくんはMac版クライアントとサーバーを担当した。Windows版は爬虫類によく似た僕が担当した。
オフィスはあるものの、開発の多くをリモートで行っていた。時間や場所に縛られず自由に開発できるのは心地よかったし、ときどきオフィスに行ってアイデアを話し合うのも楽しかった。実際はあまり時間を割いておらず、毎週ほとんど進捗はなかった。
僕のせいでリリースは遅れに遅れて、どんどん延びたリリース予定は9月中頃だったのにまた僕がロシアに一時逃亡したりしたけれど、帰国してから集中して開発して先日リリースできた。
Gyazo GIFを生み出す過程で、かなり多くのことを学ぶことができた。例えば、作業を進めない人を動かすには、怒ったり理由を聞いたりするのではなくただただ申し訳なさを感じさせるのがベストであること。上司は裏では「hidesysどこ行ったーーーー!!!」とか叫んでらっしゃったみたいだけど、僕には「どうなっていますか。不安です。」みたいなことしか送って来られなかったし、人を不安にさせるのはよくないと思っている僕にはいい刺激になった。