ひでシスのめもちょ

今度は箱根登山鉄道に乗ってみたいと思っています

【12/20】留年して良かったこと悪かったこと。自由な時間の使い方

#休学留年アドベントカレンダー

気付けば早いものでもう2014年が終わろうとしている。修士になってこの9ヶ月、何を成し遂げたのかな? と思う。なにもしてないな。
まぁ年の瀬だし、一年前に僕の体験した留年について振り返ってみたい。

留年の手順

まずは留年の手順を紹介しよう。みんなそれぞれの自分にあったスタイルの留年の仕方があると思うけど、僕はこんなかんじだった。
卒業研究に忙殺されて、髪の毛が少なくなるようなストレスを受けてると、取り残してた語学の単位を取り損ねて思いがけず留年してしまった。

留年は僕にとってまったく寝耳に水でかなりビックリしたのだけど、漫トロやKMCのメンツからは「そうなることはだれでも分かってたやろ」状態だったらしい。そんなことなら忠告してくれればよかったと思うんだけど、多分忠告は再三為されてて、聞く耳を持ってなかっただけなんだったと思う。留年したおかげで人の意見にしっかり耳を傾け、常に自省をするようになった。

留年中の過ごし方

次に、留年してからどう過ごしたかを紹介する。

勉強会

とりあえず勉強をした。勉強と言っても、研究室に関係ないマルクスの『資本論』の読書会だけど。
資本論は第一巻だけで辞書サイズに文庫本の文字サイズでぎっしり書かれたページが1000頁ぐらいあるんだけど、これを前期で読み終えることを目標にした。大体週に70ページぐらい読み進めてレジュメを作る。これがキツい。でも充足感があったし、マルクス理解も進んだ。留年がなければここまでしっかりマルクスの文章と向き合うこともなかったと思う。
ちなみに、この成果はここに置いてある。

バイト忙殺

それとお金のためのバイト。トンネル掘る装置のセンサを管理するプログラムをバイトで書いてた。週5で9-18時、時給1500円。これは良い稼ぎにはなったんだけど、社員と同じぐらい働いていても社員の給料には遠く及ばないし、それに東京オリンピック関連で会社が億単位の入札を幾つかしたのだけどもバイトの時給は1500円のまま変わらないし、馬鹿らしいので後期は少し減らして留年抜けると同時に辞めてしまった。

日常的にやってたのは上のこと。突発的事象は以下のとおり。

旅行

4回生は鬼のように忙しくて、毎長期休暇恒例の海外旅行にも行けなかった。なので、夏には中国からロシアへ旅行しに、春休み期間には西安外国語大学へ短期留学しに行った。

修士留学

修士の間に留学するプランを立てて応募をした。現在、ほとんど入学は決まってるような感じ。
これは留年しなかったら上手くプランを立てて実行に移せなかったと思う。

ソフト売ってスタートアップの手伝いを始める

id:uiureoが作ったスクリーン動画キャプチャWebサービス「Gifzo」のWindowsクライアントを一晩で書いて一緒に公開してもらってたら、Gyazo20万円で買ってもらった。それでそこでバイトとして働くことに。今も続けてる。時給はトンネルセンサのプログラミングと変わらないけど(最近ちょっと上がった)。
スタートアップを手伝ってみるのはわりと面白くて、スタートアップ系の人たちの価値観とか考え方とか生き方とかを知れて有意義だと思ってる。まぁでも僕がこの先プログラムを書いて生きていくかと問われると、CEOやCTOやリードエンジニアに比べてアイディアも学習欲も低いし、厳しいんじゃないかと思ってる。う~ん……。

ビジコン入賞

あと、ベンチャー系のビジネスコンテストに一人で応募したら地方大会で特別賞を受賞した。賞金10万円もらって嬉しい。

ちんぽ舐め

それと、某コンピューターで何かをするサークルの新入生を「いやサークルに入ってもらった新入生にはみんなやってもらってるから」とか何とか言ってちんぽ舐めさせてもらった*1。これはid:ze-kiもやってないやろ。

やったことまとめ

  • 毎週資本論読書会
  • バイトに忙殺されてクソ
  • ロシア旅行
  • 西安外国語大学1ヶ月短期留学
  • 修士留学プラン
  • ソフトをGyazoへ売る
  • ビジコン入賞
  • 恋人ができて別れた
  • ちんぽ舐め

留年のメリットとデメリット

こうやってやったことを振り返ってみると、それなりに充実した一年であったようには思う。しかし、トンネルセンサバイトし過ぎてしまった。ただ時間をお金に変換してるだけだったしウンコ。あんなに自由な時間はもうなかなか手に入らないのだから、もっと有意義に過ごせたはずだ。

さて、これらのことから留年のデメリットとメリットを羅列してみよう。

メリット
  • 心境面
    • 周囲のツッコミに耳を傾け、常に自省するのを意識するようになった
    • (ただし留年中は、教官に指示された卒論の発展が上手く進まなくてメンヘラになってた)
  • ラベリング
    • 京大生っていうのに留年属性が付加されて、高学歴のコワさが薄れた
  • 自由な時間
    • 勉強会漬けになれた
    • ソフト開発の時間やビジコンアイディアを出す時間を取れた
    • 旅行・留学に行けた
  • タイミング・出会い
    • 修士留学プランを立てれた
    • Gyazoのお手伝いをできるようになった
    • 新入生のちんぽ舐めた
デメリット
  • 時間的な遅れ
    • 同期が研究をちゃんとやっているという焦りを日々感じる
    • 就職に対する不安
      • 現在のところ、大学は計8年計画だ
  • お金
    • 親からの仕送りが止まったのでバイト漬けに
      • ほんまクソだった
      • どうせお金なんか困らないんだし、未来の自分から借金すべきだと強く思う
    • そして、修士では奨学金を取ることに

僕の周りでは留年してる人が多くて受け入れられてる感じがするし、なんだかデメリットがそんなに無い気がしてきた。

留年のススメ

ああ、でもやっぱり留年はしない方がいいと思う。なぜなら、留年の最大の果実であるところの“自由な時間”は、留年しなくても手に入れられるからだ。勉強会だってビジコン入賞だってzekitterが言うように留年せずに出来たはずだ。留年中、十中八九あなたは在学期間をただ延長し薄めたような生活を送ることになってしまう。
僕が留年したという事実は僕自身がわりとよく思い出したりしていて、う~ん、という感じが今でもしてる。学部時代ももうちょっと時間を効率的に利用できたし、そうやって留年を回避すべきだったように思う。

あと、休学の効能 - 運河を読んで休学を安易に選択しようとしている人がいたら忠告したい。一般的にはしない方がいいと思う。uiureoは大学生の内数%居る大学辛い勢だったんだけど、同時に未来のことを見据えながら常にアイディアを考え手を動かし実行してきた人間だ。僕やあなた方の大部分は平凡な人間なのだから、休学や留年をするのはできるだけ避けたほうがいい。もっと効率的な解は他にある

それでも留年してしまった人へ

ゆっくり休むのも良いと思うけど、1ヶ月ぐらい休んだら十分だと思う。できれば、再留年回避も含めた一年のマスタープランを練って、一つ一つ実行していくのがいい。

あと、お金の問題があってもただ漫然と時間をお金に変換するようなバイトをしないこと。自由な時間は思ったより貴重だ。

さいごに

時々留年してしまったことについて考えることがあるんだけども、こうやって文字に起こして残しておくのは後から見返せるし良かったかなと思う。自省する癖がついたのはいいことだった。

次の休学留年アドベントカレンダーの記事はid:jf712です。彼も紆余曲折のある学生生活を歩んできてるので、一度話を聞いてみたかった。

*1:別にそういった恐ろしい風習があるわけでも、そしてもちろん僕が無理に舐めたわけでもないです。この書き方はギャグであって、実際は理性的な主体である個人同士がWin-Winになるよう配慮されました。