読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひでシスのめもちょ

今度は箱根登山鉄道に乗ってみたいと思っています

捩じれのパプリカ(原作小説)と線状性のパプリカ(アニメ映画)

f:id:hidesys:20161008174349j:plain

パプリカ (アニメ映画) - Wikipediaを観てから原作小説のパプリカ (小説) - Wikipediaを読みました。設定や内容が原作とアニメ映画では大幅に違って驚いたので書きます。

アニメ映画は小説よりも尺が限られています。それを考慮してか、原作小説からは以下の点が変更されていました。

  1. 原作小説では理事長だった島(主人公側)と副理事だった乾(敵側)の肩書が、アニメ映画では所長の島と理事長の乾に書き直されている
  2. 原作小説では千葉と時田の研究は世間一般で認められノーベル賞候補に挙がるほどという状況設定だが、アニメ映画では研究はまだ世間一般に公表されておらずより研究を高めていく状況にある
  3. 原作小説では千葉(主人公)が時田(主人公側)に対する恋愛感情を互いに明確に意識している描写があるが、アニメ映画では最初は抑圧しておりクライマックスでそれが解き放たれている

一言でいうと、原作小説では『解決済みの状況と捩じれ』が問題になっていた一方で、アニメ映画では全体を通じて『目的に向かう線状性』に修正されていたと考えられます。
1. 2.についてですと、原作小説では主人公側はすでに社会的名声を得ており・また地位的にもすでに高いところへ収まっています。問題になるのは敵側から仕掛けられる権力闘争です。3.にしても、原作小説では千葉と時田は互いに互いの恋愛感情を認識していながらも踏ん切りがつかないといった状況が問題になっているわけですが、アニメ映画ではクライマックスで千葉が素直に自分の気持ちを表現するという線状的ストーリーになっています。

尺が短いとストーリーがわかりやすい上から下へと流れる表現の方が便利なのだなぁと思いました。