芸は身を助ける
「芸は身を助ける」っていうけど、作家さんを見ててまったくそのとおりなんだなぁと思った。
2012/11/25の学祭での同人誌即売会「キチケット」にて、「さんご礁+α」というサークルさんと隣になった。頒布物の著者は水無瀬さんご先生。商業で活躍されていらっしゃる作家だ。
お話を聞いていて、ああ、なるほど。芸は身を助けるというのは本当にそうなんだ、と強く思った。
その時代において面白いと解釈されるものを書くことのできる能力があれば、学生のうちからでも作家としてお金を稼いでいける。
そういえばちょっと前に院試に合格しました。
「ひでしす院試合格おめでとう!ドクターになって死ね*1!」*2
ウチは文系の研究分野なので、院に進むと就職が少し厳しくなる*3。博士課程まで進むとそれこそどこも採用してくれないので、しっかり研究者としての技能を身に着けておけないと本当に大変なことになる。
こうして見ると、作家と研究者って似たようなものだなぁと。どちらも成果は個人の技能に大きく左右されている。では、違いは何か
書き物には流行り廃りがある。だから、作家の人は世の中の流れを見極めて商業的に失敗しないようなモノを生産しないといけない。
研究分野にも流行り廃りはある。でも、なんだかんだいったって、本質的には、人類が今まで積み上げてきたものの上にもう一枚皿を重ねる、行為であるわけで、その重要性のわかってる国や場所にいる限り、研究で生計を立てることはまぁなんとかなるかなぁって。
あと、研究は(特に人間科学系において)、自分に対する重力を作用させる重力場を作るのが、書き物に比べて容易だと思う。学派とかいろいろあるわけで。
総合的に見ると、市場に直接晒されている分、作家のほうがシビアなんだろう。
とりあえず現在は、僕個人の才覚や能力開発だけで世の中を渡って行くにはあまりにも僕は貧弱すぎるなぁと感じているこのごろなので、院の後はとりあえず就職したいと考えてる。院の間にどれぐらいちゃんと研究できるのかしら。
まぁ、なんとかなるやろ